こんにちは!
現役MRのへちです!
本日は先発品メーカーと後発品メーカーの違いについてご紹介します!
製薬業界に馴染みのない人にとっては
「聞いたことはあるけど何が違うのかわからない・・。」
「そもそも聞いたことがない!」
という感じだと思います。
転職活動や就職活動の中で先発品メーカーと後発品メーカーを選ぶのでは大きく違いがありますよ。
それでは、みてみましょう。
先発品メーカーとは
先発品メーカーはざっくりいうと
新しい薬を開発して販売するメーカーです。
一般的な製薬メーカーというと大体の方はこちらをイメージするのではないでしょうか。
「モノを開発して売る」という意味では他の製造業と同じですね。
しかし一般的に新薬を開発するプロセスの中には
化合物の探索→非臨床試験→臨床試験→承認審査
という段階があり、ひとつの薬を開発するのに10年ほどの時間と数百億ほどのコストがかかります。
非常に長い期間とコストを要することがわかります。
しかし、一度承認されるとその薬は特許に守られ、特許が切れるまでの間会社が独占して売ることができます。
例えばその薬だけがある病気を治せる薬だったりと画期的な新薬だった場合、数千億の売り上げを出したりします。
ちなみに500億以上売り上げる薬をブロックバスターなんて言ったりします。カッコいい。
開発に投資が必要な分、大きなリターンを見込める企業だといえますね。
後発品メーカーとは
後発品メーカーとは、先発品メーカーが開発した薬の
特許が切れた薬と同等の薬を販売するメーカーです。
いわゆる「ジェネリック医薬品」を開発するメーカーですね。
有名どころでいうと沢井製薬や日医工といったメーカーです。
ジェネリック医薬品は特許切れの薬と同じ成分なので、開発や審査といった手間が少なく、期間やコストがほとんどかかりません。
リスクをあまり背負わず薬を販売することができるんです。
薬の価格は国によって特許のある薬の半額ほどに設定されてしまいますが、国が医療費削減を掲げジェネリック医薬品を推奨していることもあり、これからジェネリックを扱う病院、薬局は増えていくと考えられます。
先発メーカーMRと後発メーカーMR
同じMRであっても先発品を扱うか後発品を扱うかによってさまざま違いがあります。
収入
一般的に先発品メーカーのMRのほうが高い傾向にあります。
売り上げの規模や利益率が関係しているのでしょうか。
高い収入を求めたり、バリバリに企業を転々としながらキャリアアップを目指すのならば先発品メーカーが有利かと思います。
医療への貢献の仕方
先発品メーカーMRは新薬を医療現場に普及させることで医療に貢献します。
そのため、医師からの質問も多く、知識のアップデートも頻繁に必要ですし、説明会といったイベントも多いでしょう。
自分の会社の薬を普及させた結果、今まで治らなかった病気の患者が治るってすごいことですよね。
そこにやりがいを感じるMRも多いと思います。
一方で後発品メーカーは、特許の切れた安価な薬を普及させるために活動し、医療に貢献します。
先発品メーカには嫌われることも多いですが、ジェネリック医薬品患者負担の少なくし、国の医療費削減にも貢献できます。
今まで高くてなかなか出せなかった薬と同程度の薬が半額で出てくると、治療の選択肢が広げることができますよね。
しかし医師との面談では情報提供は価格の話になることが多いようです。薬の効果などはオリジナルのメーカーが行っていることが多いためです。
将来性
先発品メーカーは特許が切れたジェネリック医薬品にシェアを取って代わられてしまうことが多いです。
つまり、先発品目メーカーは、定期的に新薬が開発できないと経営を続けていくことができません。
最近は薬の開発が頭打ちになりつつあるという話もあり、どのメーカーも生き残りをかけ必死になっています。
中にはリストラを実施したり、早期退職を募っている企業も出始めています。
どの先発品メーカーも何年か先、経営状態がどうなっているのかわからない状況です。
MRとして生き残っていくのにも前ほど楽ではなくなってくるでしょう。
一方で後発品メーカーは国の後押しをうけ、これからジェネリックはより浸透していくものと考えられます。
もちろん、ジェネリックメーカー同士の競争は激化するかとおもいますけどね。
先発品メーカーに比べると、安定したメーカーが多い印象です。(現状では)
まとめ
簡単に先発品メーカーと後発品メーカーの違いについて紹介させていただきました。
事業の内容や医療への貢献の仕方は違いますが、どちらも社会にとって必要な事業であることは間違いないです。
転職活動や就職活動をする際には、これらの違いを頭に入れて、目指す会社を熟孝していただきたいですね。
流動性の高いこの職業、どっちも経験してみるのもありかななんて思ったりもしますが。(笑)
それでは、また!
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