日曜ドラマ「ブラックペアン」のCRC描写問題について考えてみる

 

こんにちは!

MRのへちです。

皆さんは、現在日曜日のよる9時から放送しているドラマ「ブラックペアン」をご存じでしょうか?

引用元:http://www.tbs.co.jp/blackpean_tbs/

嵐の二宮和也さんが天才外科医役で主演を務める医療ドラマです。4月22日から放映されており、人気のドラマですね。

私は普段テレビを見ないのでぶっちゃけタイトル程度しか見たことが無かったのですが、ここ最近、このドラマに登場するCRC(治験コーディネーター)に関する描写に対して一般社団法人日本臨床薬理学会が抗議文を作成しニュースになっています。

外部リンク:https://www.facebook.com/jscptkoho/posts/419004868578254

(日本臨床薬理学会のfacebookページです)

 

どうやらCRCによる医師への接待や、治験参加患者への負担軽減費の額の描写が現実とかけれており、誤解を与えかねないとして問題視しているようです。

そこで今回は、この問題について現役MRの筆者が考察してみたいと思います!

 

CRCとは

 

CRCとは、Clinical Research Coordinatorの略であり、薬の臨床研究を行う治験医師とその依頼者である製薬企業、医療機関、そして被験者である患者をサポートする専門職です。

薬の開発の中で重要な臨床試験のサポートをしている、非常に重要な役割をもつ方々ですね。

製薬企業と契約し同様に治験のサポートを行うCRAという職種もありますが、医療機関内組織にあるという点で大きくことなるといえるでしょう。

「ブラックペアン」の中では、加藤綾子さん演じるCRCが医師への接待を行うシーンや、被験者である患者に多額の負担軽減費を渡すシーンがあり、フィクションと断っているとはいえ、CRCのイメージに関わるとして抗議文を送る流れになったようです。

 

演出の元ネタは「プロパー」?

 

この接待という演出や、多額のお金を動かすといった内容を読んだ私が真っ先に思ったのは、

「これ、プロパーじゃん!」ていうことです。

製薬企業の営業はかつて、MRではなく、プロパーと呼ばれてました。

その頃は今よりもはるかに医薬品のプロモーションに関する規制が緩く、連日のように医者を高級レストランで接待したり、薬の購入に添付行為(おまけをつけること)をおこなったりと、実績を伸ばすためにやりたい放題していたんですね。

そこから行政指導などが入り、適切なプロモーションを行うための規制ができたので、現在はそう言った行為は禁止されています。故に以前と比べると随分クリーンな業界になりました。(一部、華美にならない程度の接待があったりはします)

この問題は当時業界以外でも大きく取り上げられたようですし、今回のCRCの演出もそこから来ているんじゃないかなあと思います。




メディアが各業界に与えている影響

 

今回のブラックペアンのCRCの問題に限らず、メディアは業界の「闇」みたいな部分を取り上げることが多いように感じます。

病院内の権力争いや今回のような医師への接待、賄賂など・・・。そのほうが視聴率が良かったりするのでしょうか?笑

MRに関しても漫画や過去にドラマ等で取り上げられたことがありますが、華やかなイメージで描写されることは少なく、わがままな医師の言いなりで激務な営業マンというパターンが多いですね。

私自身、製薬企業でMRをやっていますが、そのことを知った人たちには「接待がすごいイメージ」「医者の奴隷」みたいなこと、冗談抜きで結構言われます。

実際にそこまでひどいケースはないですけどね。笑

プロパーの時代はあったのでしょうか・・・。

こんな感じで、とある仕事について取り上げてドラマや漫画等にすると、話題になると同時に仕事のイメージに大きくかかわります。

今回のCRCの演出に関しても、世間一般的にはあまりメジャーな仕事ではないこともあり、仕事自体にマイナスなイメージを持たれかねない内容だったのかなと思います。

普段から患者、医師と真摯に向き合って仕事をしているCRCの方々から見ると、不快な描写であり、憤りを感じるのもよくわかりますね・・・。

 

まとめ

 

まあドラマなんて実際業務そのままの内容では盛り上がらないので、どの仕事を取り上げるにしても色々と誇張しないといけないのは分かるような気もします。

少し前に流行ったSPのドラマや映画なんて、もう完全にファンタジーの世界だったでしょうしね。笑

SPの例に限らず、だいたいの当事者からみれば、「いやいや、こんなのありえねーわ!」となるはずです。

ただ、今回のCRCに関しては実際の治験患者の信頼を失い、日本の創薬そのものの妨げになりかねないという経緯もありますので、実際の業務が厳正に行われていることを日本臨床薬理学会としても声を上げる必要があったのだと思います。

たとえフィクションと断っていても、真に受ける人というのは世の中には本当にたくさんいらっしゃいますからね。

今回の抗議をうけて、制作側も背景を理解していただき、今後演出が見直されていくといいですね!

ではまた!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です